防災コラム>2020.12
コロナ禍に思うこと
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 代表 鈴木 方規
新型コロナウイルス感染症の蔓延で、令和2年4月7日緊急事態宣言の発令以後5月25日の終了まで、この間、3密(密閉・密室・密集)を避け、ソーシャルデスタンス(人と人との距離をおく)を保つ等の励行により、感染終息に向けた行動様式が進められました。しかし、それと同時に経済活動・景気の浮揚のため活動が停滞しない様、ある意味真逆な政策決定に依り、濃厚感染者の感染拡大に進む結果となり、日に日に感染者数は増え、東京・大阪・神奈川・北海道等々、感染拡大が進みました。当初は感染0の県も有りましたが、全国に感染は拡大して行きました。この間、企業業績も悪化、人員減、廃業、失業、解雇、雇い止め、派遣切り等々による国内産業は縮小に向かっている?更なる浮揚策として・Go to イ―ト・Go to トラベルを積極的に進める事が大都市を起点として一層の感染拡大に繋がっていた?
現在、一波から二波更に三波へと進み各地にクラスターが発生、医療施設や医療従事者が極度の限界状況に医療崩壊寸前まできています。早期のワクチンの開発が喫緊の課題ですが、アメリカのファイザーが開発した新型コロナウイルスの有効性が確認できたら朗報です。このパンデミックは開発途上国や医療の脆弱な国々に波及・伝播したら、更なる悲惨になる事は目に見えています。
私達は自助・共助更に公助を通して絆づくりに努めています。私の目に焼き付いている写真があります。写真集ですが、世界の人々が歩んだ「The Family of
Man」人類はひとつ~の最後のページ、アメリカの写真家ユ―ジンスミスの幼子の兄妹の手を携えて山道の日差しに向かって歩む1コマです。保土ケ谷区災害ボランテアネットワ―クも優先順位を明確に立場の弱い人々に基軸を置いた理念に徹したいものです。
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