北海道胆振東部地震 互助行動

保土ケ谷区災害ボンティアネットワーク 委員 佐藤榮一

 

今回の北海道地震では震源に近い厚真町の土砂崩壊による被害が注目されたが、この形の土砂災害は神奈川県もよそ事に思えない。現地の崩壊面の白い部分は古い火山灰が積層したものであり、関東地方でも『関東ローム層』といわれるすべりに弱い地質であることを認識しよう。

 日本全土で類似地質が大災害の被害と結びついている。西日本水害地域の真砂土(マサド)、九州のシラス(白砂)、那須火山帯地域、関東ローム層一部の(鹿沼土)など、地震や水害で被害を増幅させる要因になっている。札幌の清田地区も本は恵庭岳の火山灰地の水田であったところに火山灰由来の土砂を埋め立てに使い宅地造成したとのことで近年4回目の地盤被害とのことである。ところで、停電の被害は深刻に捕らえれていないようなので忠告すると、札幌の知人から連絡があった。マンション上階の高齢住民達が生活用水で生活破綻したとのことである。下水管の被害がないとのことであったが用水をどうするか、高層建物では水の確保はできないことがわかり、思案に暮れた。ボランティアは、数日は来ないとのことであり、自分達で助け合えということか。

 孫のいる居住者の仲介で、中・高・大生の子達を動員することになった。 子ども達も気持ちよく了承してくれた。「ありがとう」と感謝しながらお世話になっているとのこと。老住人達はお駄賃を協定し相互に気持ちよく働いてもらっている。このようなささやかな有償ボランティアもいいなというより、これが本来のボランティアシップであるべきかな・・・。

 私は貧乏学生をボラ活動に派遣しているが避難所に空きスペースがあるなら、救援の飲食料が余っているなら、支援を受ける人たちの善意や余裕の申し出があるなら、甘んじてよいと指導しているが、現地の仲介担当職員の多くは、清廉なボラ精神を求めるのであるが、状況によっては配慮をして良いのではないだろうかと思う。