災害避難に関する警告

保土ケ谷区災害ボンティアネットワーク 委員 佐藤榮一 

 

 このたびの『平成30年7月豪雨(仮称)』では多くの被害が出て、言い表せない気持ちで居ます。避難が適切に行われていれば、多くの人命を確保出来たろうと、ひたすら悔しがるだけです。お叱りを受ける覚悟で記します。
ここ数年の大水害の教訓が生かされてないこと、そして経験を重ねながら知識が増加してないこと、『自分の命は自分が守る』という自己管理意識が欠落していようことなど、次の災害には絶対あってはならないことが起きてしまいました。

 まず避難のタイミングですがテレビを見ていると気象の特別警報が出る前後に行政の避難勧告や指示が出されてました。気象情報は避難判断の基準にはならないと以前のコラムで書きました。特別警報システムが取り入れられてから状況はいっそう悪化したような気がしてなりません。今回は異例の特別警報の発表でした。

 問題・課題はそれを受け取る側にあることも見えてきたと思います。まず行政の行動ですが雨雲レーダーの画面から大雨の襲来が見えているにもかかわらず避難の措置が遅れた、住民もそれに伴い異常・非常事態とは理解しなかった。

 ある地域では、60年位前に田畑・家屋が水害被害にあったがその後は無かった。とのことですが現在は多くの鉄砲水地域や氾濫洪水地域はハザードマップに記載されている地域であったと聞く。

 私たちは、自分の地域のハザードマップを再確認し、注意報・警報段階での早めの避難、災害時要援護者の適切・確実な避難を心がけましょう。

 助かった人たちは、早めの避難が功を奏したと口を揃えて言っています。

 「行政の連絡が無かったから避難しなかった。」。私が、自分の命は自分で守る。『自己責任』を言っても今回は『チコちゃんにはしかられないだろう。』