ペット同行避難体験

平成30年9月2日(日)、神奈川県立保土ケ谷公園を会場に、「平成30年横浜市総合防災訓練」が開催されました。体育館では、地域防災拠点開設・運営訓練の一環として、保土ケ谷福祉保健センター生活衛生課(以下、区生活衛生課)、横浜市動物愛護センターとの連携により、「ペット同行避難訓練」が実施されました。

これまで、災害時のペットの取り扱いについて、区生活衛生課ではポスターやチラシによる周知活動は実施していたものの、ケージを配置し(写真1)、受付用紙を記入(写真2)する飼い主同行の災害想定避難訓練は区内で実施されていませんでした。今回は、18年ぶりに保土ケ谷区で開催の市総合防災訓練ということもあり、現場対応の実践に即した内容にしたいと担当職員一同が企画を練りました。

避難場所に並ぶペットケージ
写真1 避難場所に並ぶペットケージ
受付用紙の記入
写真2 受付用紙の記入

この日の開会時は、レインコートが必要なほどの雨天となりました。災害はいつ起きるのかわかりません。「この雨の中で体験できてよかった」「ドッグフード、ケージの備蓄はないのね!」と、ペットの自助について考えを巡らす参加者も見受けられました。
安全・安心を確保するための地域防災拠点とはいえ、見知らぬ環境に置かれてずっとケージの中に入っているとなれば、ペットのストレスはかなりなもの。「飼い主さんはご自分のペットの性格や気質を理解し、ペットと共に災害をどう乗り切るかを、平常時の日頃から考えて、備えて、自分と家族とペットの命を守っていただきたいと思います」と、区生活衛生課の職員さん。「開催当日は、コンフォール明神台ペットクラブの飼い主さんとペットの参加協力を得て、体験型の訓練ができたので、今後は、地域防災拠点でのペット対応についてさらに検討・周知・普及に努めて行きたい」とも話していました。
また、この日は、林文子横浜市長が「ペット同行避難訓練」を含めて、避難される女性の視点を反映させた体育館内の展示(写真4)や屋外でのデモストレーション他を視察し、横浜市民の安全・安心を確認するかのように、場所場所で熱心に質問をされていました。

ペット同行避難受付風景
写真3 ペット同行避難受付風景
林文子横浜市長と保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク鈴木方規代表 
写真4 林文子横浜市長と鈴木方規災害ボラ代表