自然災害  ~台風15号・19号~

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 代表 鈴木 方規

 自然災害は、予測、予知不可能ではなく、あって当たり前の予知可能な現象です。
地球規模の温暖化は海水温度の上昇を招き、線状降水帯という言葉が日常用語になるほど集中豪雨局地的豪雨と共に身近な日常語になっています。
  局地的豪雨は佐賀に大きな被害をもたらしました。
  台風15号は局地的集中的に雨量が降り注ぎ千葉県が集中的に被災に遭いました。豪雨と強風によって田畑やハウス、また、街並み、家々の屋根が積み木のように剥ぎ取られ、ライフライン(電気、ガス、水道)が途絶され、市民生活に大きな支障が生じ、不自由な生活を強いられています。ハザードマップ不全により、幹線電気がついても過疎的な地域は対象とならず、一週間以上も取り残されるなど、暗闇の生活を強いられる事態も発生していました。

5段階の大雨警報レベル
5段階の大雨警報レベル

  10月12日に発生した台風19号は、風速60mと超大型でした。関東甲信越で首都直下の台風と呼ばれ、史上最大と言われ、首都圏にもその爪痕を残し、甲信越地方に甚大な被害をもたらしました。千曲川中心とした決壊により、多くの町が流れにのみ込まれ大災害となりました。決壊から流入した汚泥も引かず、自然災害の恐ろしさに驚くばかりで、被災地の皆さまに心からお悔やみを申し上げたいと思うばかりです。もし、当初の進路通りの首都直撃であったら、甚大な被害が起きただろうことは疑う余地もありません。温暖化への歯止めを世界的規模で実行することは急務であり、ことに化石燃料に依存している生活の在り様を考えなおすことが気候の変動への一歩になるのではないかと思っています。